堆積相(読み)たいせきそう

世界大百科事典 第2版の解説

たいせきそう【堆積相 sedimentary facies】

地層の堆積時の環境条件を反映しているいろいろな特性の総称で,層相ともいう。地層は,堆積するときの環境条件,すなわち物質の供給源地の地質,地形,距離などを反映し,また堆積区の性質,つまり陸上,汽水域,海水域,あるいは大陸棚とか深海底などの違い,ときに気候帯などを反映して,特徴的な粒度組成,色,鉱物組成,化石群組成,化学組成を示す。このように,地層の特徴をその堆積時の環境条件の指示者という観点からみるとき,これを堆積相という。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

堆積相
たいせきそう

ある一群の地層の中で、地層はそれぞれの堆積環境の違いを反映して、岩質的にも古生物的性質としても異なる複数の地層群に分けられる。このように区分された同一の地層群のもつ特徴を堆積相という。同一時期であっても、ある堆積相をもった地層群に隣り合って、別の堆積相をもった地層群が分布する。一般的に両者の境界は、堆積環境の変化に伴って時間とともに位置を変えるため、堆積相の境界と時間面とは斜交する。[村田明広]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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