デジタル大辞泉
「報う」の意味・読み・例文・類語
むく・う〔むくふ〕【報う/▽酬う】
[動ワ五(ハ四)]《「むくゆ」の音変化》「報いる」に同じ。「亡き師の恩に―・う」「―・われない一生」
[可能]むくえる
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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むく・うむくふ【報・酬】
- [ 1 ] 〘 他動詞 ハ行四段活用 〙 ( 上二段動詞「むくゆ(報)」が、中世頃から変化したもの )
- ① =むくいる(報)[ 二 ]①
- [初出の実例]「あやしの鳥けだ物も、恩を報じ徳をむくふ心は候なり」(出典:平家物語(13C前)七)
- 「人に施しゃ悪うは報(ムクハ)ぬはい」(出典:滑稽本・浮世風呂(1809‐13)四)
- ② =むくいる(報)[ 二 ]②
- [初出の実例]「かかる物も、たちまちにあだをむくふなり」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)三)
- 「されば吾命を自刃の上に縮めて、怨を黄泉の下に酬(ムク)はんと思也」(出典:太平記(14C後)一八)
- ③ 提供してくれた労力に対して報酬を支払う。
- [初出の実例]「車の力をむくふほかには、さらに他の用途(ようとう)いらず」(出典:方丈記(1212))
- [ 2 ] 〘 自動詞 ハ行四段活用 〙 むくいとなって現われる。
- [初出の実例]「父祖の罪業は子孫にむくふといふ事疑なしとぞ見えたりける」(出典:平家物語(13C前)灌頂)
- 「是は其(それ)が今覿面(てきめん)に報(ムク)って来たのでなく」(出典:続珍太郎日記(1921)〈佐々木邦〉五)
報うの補助注記
「中華若木詩抄‐下」の「弁の香をたいて、むくうる者ぞ」、「日葡辞書」の「Mucǔru(ムクウル)」、「折たく柴の記‐上」の「とし比の奉公の労に報ふる所也」のように、上二段活用とみられる例もある。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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