塩津峠(読み)しおつとうげ

日本歴史地名大系 「塩津峠」の解説

塩津峠
しおつとうげ

岩間いわまほりの境の谷を登り、兵庫県氷上ひかみ郡へ越すところにある。標高約九五メートル。福知山よりこの峠を越せば、南方兵庫県氷上郡の市島町竹田たけだ柏原かいばら町、同多紀郡の篠山口ささやまぐち三田さんだ市・宝塚たからづか市を経て大阪に達する。いわゆる大坂街道(竹田街道)の一つの難所である。峠の標高はさほど高くないが、北麓には土師はぜ川が迫り、断崖が続くので、古代・中世には土師川左岸には道がなかったと思われる。

天保八年(一八三七)二月大坂で大塩平八郎の乱が起こったが、さっそく塩津峠でも警戒態勢がとられたとみえ、福知山史略(関宏躬家蔵)に「大坂近辺諸侯往来之旅人御改之儀被仰付、既当所塩津峠に張番御人数被差出たり」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「塩津峠」の意味・わかりやすい解説

塩津峠
しおつとうげ

京都府福知山市と兵庫県丹波市の境にある峠。標高 96m。福知山市中心市街地の南東約 4kmにあり,国道 175号線が通じる。峠下のトンネルを JR福知山線が通る。

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