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墓じまい はかじまい

知恵蔵miniの解説

墓じまい

墓を撤去したり処分したりすること。墓参りをするのが困難、墓参りをする人がいなくなるといった場合に、墓の管理者(近親者など)が行う。墓じまいをした後は、「近所に新しい墓を購入する」「納骨堂を購入する(永代供養)」「散骨自然葬をする」「自宅供養をする」など、様々な供養の方法がある。少子高齢化の進展により、後々墓参りをする人がいなくなるケースが増えており、それに伴い墓じまいも増えている。墓じまいをするには、墓地埋葬法で定められた手続きが必要であり、また寺院や霊園との折衝、墓石店への依頼などの障壁がある。墓のある寺から高額な「離檀料」を求められるなどトラブルに発展することもある。2014年現在、墓じまいを代行する業者が多数存在しており、墓じまい相談会なども行われている。

(2014-3-7)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

墓じまい
はかじまい

墓所や墓石を撤去・処分すること。廃墓ともいう。後継者がいない、遠方のために墓参りができないといった理由で、墓所の管理者や縁者などが行うことが多い。墓じまい後は縁者の現住所に近い墓所を購入する、永代供養のできる納骨堂や合同墓地を契約する、自宅供養、散骨や樹木葬などといった自然葬を行うなど、さまざまな改葬の方法がとられる。少子高齢化で墓を継承・維持できないという状態が背景にあり、代行業者もある。
 墓じまいの手続は「墓地、埋葬等に関する法律」(昭和23年法律第48号)に定められており、古い墓を管理する寺院などによる埋葬証明書と、改葬先の受入れ証明書、改葬許可申請書などを自治体に提出し、許可を得る必要がある。実際には書類の手続だけでなく、墓がある寺院などの理解を得ることが必要で、なかには寺院から法外な離檀(りだん)料を要求されてトラブルになるケースもある。また、改葬にあたっては、墓石の新たな購入、改葬する遺骨の洗浄や魂(たま)抜き、納骨の供養などが行われることが多い。料金は改葬する体数で設定されることが一般的で、1体につき10万円から数十万円と、埋葬の方法によって大きな違いがある。[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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