墜緒(読み)ツイショ

デジタル大辞泉 「墜緒」の意味・読み・例文・類語

つい‐しょ【墜緒】

おとろえて、それっきりだめになりそうな事柄
「再び談話はなしの―をつごうと試みても」〈二葉亭浮雲

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「墜緒」の意味・読み・例文・類語

つい‐しょ【墜緒】

〘名〙
① 地に落ちた糸。柳の枝が地に垂れたさまの比喩などに用いる。
※艸山集(1674)一七・風柳「坐愛遊糸倶裊裊、空看墜緒更茫茫」
② おとろえた事業。だめになりそうな事柄。
※浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉二「再び談話の墜緒(ツヰショ)を紹(つが)うと試みても」 〔韓愈‐進学解〕

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普及版 字通 「墜緒」の読み・字形・画数・意味

【墜緒】ついしよ

衰えた事業。唐・韓〔進学解〕異端觝排(ていはい)し、佛老を攘斥(じやうせき)し、罅漏(かろう)を補(ほしよ)し、幽眇(いうべう)を張皇し、(ばうばう)たるをね、獨り旁(あまね)く(さぐ)りてく紹(つ)ぐ。~先生の儒に於ける、勞りと謂ふべし。

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