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壕越二三治 ほりこし にそうじ

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

壕越二三治 ほりこし-にそうじ

?-? 江戸時代中期の歌舞伎作者。
初代沢村宗十郎の弟子。沢村二三次(治)と名のり,寛延2年(1749)堀越(のち壕越)と改姓,藤本斗文(とぶん)とならぶ宝暦期の江戸の人気立作者となった。俳名は菜陽。作品に「将門装束榎(まさかどしょうぞくのえのき)」「由良千軒蟾兎湊(ゆらせんげんつきのみなと)」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典 第2版の解説

ほりこしにそうじ【壕越二三治】

江戸中期の歌舞伎作者。生没年不詳。俳名菜陽。初世沢村宗十郎門弟。1745年(延享2)沢村二三次(治)の名で江戸市村座に二枚目作者として初出勤。49年(寛延2)市川団十郎本姓である堀越と改姓。浄瑠璃の作詞などで活躍,人気作者となる。52年(宝暦2)上京し好評を博す。江戸に帰り壕越と改姓,常磐津の《芥川紅葉柵(あくたがわもみじのしがらみ)》を書く。これが江戸の顔見世狂言に豊後節所作事の一幕を取り込む濫觴(らんしよう)とされる。

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世界大百科事典内の壕越二三治の言及

【菊慈童】より

…(1)能の曲名。観世流の名称で,他流はすべて《枕慈童(まくらじどう)》と称する。枕慈童【横道 万里雄】(2)歌舞伎舞踊。長唄。1758年(宝暦8)7月江戸市村座初演。本名題《乱菊枕慈童(らんぎくまくらじどう)》。作詞堀越二三治,作曲杵屋(きねや)忠次郎。人形後見藤井小八郎を市村亀蔵(のちに9世羽左衛門),人形菊慈童を中村初五郎が演じた。謡曲《菊慈童》を翻案したもの。舞踊は中絶,現行は能同然の扮装で上演される。…

【富士浅間物】より

…83年(天明3)10月の松貫四(まつかんし)作《内(うち)百番富士太鼓》は珍しく江戸の肥前座初演である。歌舞伎では1758年(宝暦8)3月江戸市村座の壕越二三治(ほりこしにそうじ)作《恋染隅田川(こいぞめすみだがわ)》や,73年(安永2)7月中村座の中村重助作《傾城片岡山(けいせいかたおかやま)》などが古く,上方では1808年(文化5)8月大坂角の芝居の奈河七五三助(ながわしめすけ)作《復讐高根鼓(かたきうちたかねのたいこ)》が決定版的な作品として知られ,その後もいくつかの作品が登場したが,現在はほとんど上演されない。【井草 利夫】。…

※「壕越二三治」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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