壺胡簶(読み)ツボヤナグイ

精選版 日本国語大辞典 「壺胡簶」の意味・読み・例文・類語

つぼ‐やなぐい‥やなぐひ【壺胡簶】

  1. 〘 名詞 〙 公家の武官の矢の容納具の一種。古代の靫(ゆぎ)の遺制で、譲位、節会その他の儀式などの警固に、多く地下の近衛の武官が用いた。つぼえびら。つぼ。
    1. 壺胡簶〈伴大納言絵詞〉
      壺胡簶〈伴大納言絵詞〉
    2. [初出の実例]「中将にて内にさぶらひける時に、あひしりける女蔵人の、ざうしにつぼやなぐひおひかけをやどし置て侍りけるを」(出典:後撰和歌集(951‐953頃)雑四・一二五三・詞書)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android