夕時雨(読み)ユウシグレ

デジタル大辞泉 「夕時雨」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐しぐれ〔ゆふ‐〕【夕時雨】

夕方に降る時雨 冬》「きそひうつ五山の鐘や―/子規
名香の名。じん一種

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精選版 日本国語大辞典 「夕時雨」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐しぐれゆふ‥【夕時雨】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 夕方降る時雨。《 季語・冬 》
    1. [初出の実例]「下紅葉かつ散る山の夕時雨ぬれてやひとり鹿の鳴くらん〈藤原家隆〉」(出典:新古今和歌集(1205)秋下・四三七)
  3. 香木の名。分類真南蛮(まなばん)香味は苦鹹。六十一種名香の一つ。
    1. [初出の実例]「夕時雨(ユフシグレ)、上々真那賀」(出典:建部隆勝香之筆記(香道秘伝所収)(1573))

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