外省人(読み)ガイショウジン

デジタル大辞泉 「外省人」の意味・読み・例文・類語

がいしょう‐じん〔グワイシヤウ‐〕【外省人】

1949年の中華人民共和国成立前後、共産党との内戦に敗れた国民党とともに大陸から台湾に渡った人々とその子孫。台湾人口の1割強だが、1980年代に始まった民主化以前は支配層のほとんどを占めていた。→本省人蒋介石蒋経国馬英九

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「外省人」の解説

外省人(がいしょうじん)

1945年8月15日以降に中国大陸から台湾に移住した人々およびその子孫。45年日本の敗戦で台湾は中華民国に復帰し,49年国民政府台北に移転した。この間,政府関係者とその家族兵士民間人など約100万人が中国大陸各地から台湾に移住し,外省人と呼ばれた。国民党政権維持のために外省人を重用したので,政権から疎外された本省人(ほんしょうじん)は外省人と対立した。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「外省人」の意味・わかりやすい解説

外省人
がいしょうじん

本省人」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の外省人の言及

【台湾[省]】より

…高山族に対しては現在近代化政策がとられているので,かつての生活様式は大きく変わり,焼畑も姿を消しつつある。大陸系住民はまた先移住の本省人と後移住の外省人に分けられる。本省人とは,第2次大戦終結前までに開拓を主な目的として,対岸の福建・広東両省から入台した漢族とその末裔を指す。…

※「外省人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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