日本歴史地名大系 「多藝郡」の解説
多藝郡
たぎぐん
- 岐阜県:美濃国
- 多藝郡
〔古代〕
「古事記」に、東征をおえた日本武尊が伊勢への帰路、伊吹山で病を得、当地で歩行困難となって「
郡名の初見は「続日本紀」大宝二年(七〇二)三月二三日条に「美濃国多伎郡民七百十六口、遷于近江国蒲生郡」とある。奈良時代当郡への行幸があった。霊亀三年(七一七)および養老二年(七一八)の元正天皇の二度の行幸、天平一二年(七四〇)の聖武天皇の行幸があるが(続日本紀)、とくに霊亀三年の元正天皇行幸に際しては、
「和名抄」には八郷が記載されるが、諸本とも郷名に訓を欠く。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報