夢幻(読み)ユメマボロシ

デジタル大辞泉 「夢幻」の意味・読み・例文・類語

ゆめ‐まぼろし【夢幻】

夢とまぼろし。非常にはかないことのたとえ。むげん。「夢幻と消える」

む‐げん【夢幻】

ゆめとまぼろし。また、はかないことのたとえ。「夢幻のこの世」

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精選版 日本国語大辞典 「夢幻」の意味・読み・例文・類語

ゆめ‐まぼろし【夢幻】

  1. 〘 名詞 〙 夢と幻。夢や幻のようなさま。ひじょうにはかないことのたとえにいう。
    1. [初出の実例]「うつつにはあらぬこととぞまち見つる夢まぼろしかかげろふかこは」(出典:浜松中納言物語(11C中)三)
    2. 「人間五十年けてむの内をくらぶれば夢まほろしのことくなり」(出典:幸若・敦盛(室町末‐近世初))

む‐げん【夢幻】

  1. 〘 名詞 〙 夢とまぼろし。この世の物事がすべてはかないことにたとえる。
    1. [初出の実例]「此身脆如泡沫、吾命仮如夢幻」(出典:性霊集‐八(1079)講演仏経報四恩徳表白)
    2. [その他の文献]〔孔武仲‐遊州南詩〕

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普及版 字通 「夢幻」の読み・字形・画数・意味

【夢幻】むげん

ゆめまぼろし。はかないことのたとえ。晋・陶潜飲酒、二十首、八〕詩 壺を提げて柯(かんか)に挂(か)け 、時に復(ま)た爲す 吾が生、幻の 何ぞ塵羈(ぢんき)(世俗の煩わしいきずな)に紲(つな)がるるを事とせん

字通「夢」の項目を見る

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「夢幻」の解説

むげん【夢幻】

宮城の日本酒。酒名は、画家・登山家の岡部一彦が「まさに夢、幻の味わい」として命名。吟醸酒ブームの先駆けとなったロングセラー商品。味わいは淡麗辛口。ほかに純米酒ラインナップ。全国新酒鑑評会などで受賞実績多数。原料米はトヨニシキ、蔵の華。仕込み水は奥羽山系の伏流水蔵元の「中勇酒造店」は明治39年(1906)創業。所在地は加美郡加美町南町。

出典 講談社[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションについて 情報

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