大刀自(読み)オオトジ

大辞林 第三版の解説

おおとじ【大刀自】

大化前代、宮廷に仕えた女性の称号。
律令制下の後宮制度で、皇后・妃に次ぐ位の夫人。
「刀自とじ」の尊称。 「名は飯盛の-といふ/播磨風土記」

おとじ【大刀自】

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精選版 日本国語大辞典の解説

おお‐とじ おほ‥【大刀自】

〘名〙 (「おお」は接頭語、「とじ」は女性を呼ぶ敬称)
① 宮廷に仕える女性の称号。女官。
※小右記‐永祚元年(989)六月九日「九日、戊午、造酒司進大刀自・小刀自各一瓶」
② 妃の次に位する天皇の妻の称。
※書紀(720)舒明二年正月(北野本訓)「夫人(オフトジ)蘇我嶋大臣の女(むすめ)法提娘媛(いらつめ)古人の皇子〈更は大兄皇子と名づく〉を生めり」
③ 「とじ(刀自)」の尊称。
播磨風土記(715頃)揖保「讚伎の国宇達郡の飯神の妾、名をば飯盛の大刀自と曰ふ」

お‐とじ【大刀自】

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世界大百科事典内の大刀自の言及

【杜氏】より

…また,酒造労務者の総称ともされる。杜氏の名の由来については,昔中国で初めて酒をつくった杜康(とこう)の名をとったとする説,奈良・平安時代造酒司(さけのつかさ)が酒をつくるのに用いた壺を〈大刀自(おおとじ)〉〈小刀自(ことじ)〉と呼び,後の人が酒をつくる人をも刀自と呼んだとする説,寺社で酒つくりが行われる以前,酒つくりは家庭を取りしきる主婦(刀自)のしごとであり,刀自が転じたものであるとの説などがある。《日本書紀》の崇神紀に〈高橋邑(たかはしのむら)(現,天理市)の人,活日(いくひ)を以て大神の掌酒(さかびと)とす〉とあり,これが記録に残るはじめての杜氏で,奈良県桜井市の大神(おおみわ)神社境内にある活日神社は現在でも杜氏の信仰を集めている。…

※「大刀自」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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