大判官（読み）ダイジョウ

デジタル大辞泉

だい‐じょう【大判^＝官】

律令制で、判官じょうのうちの上位の官。少判官しょうじょうの上。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

おおき‐まつりごとびとおほき‥【大判官】

1. 〘 名詞 〙
2. ① 令制における第三等官の判官(じょう)のうちで上位のもの。官によって文字を異にし、大祐（神祇官）・大丞（省）・大允（寮）・大進（職）・大監（大宰府）・大掾（国）・大忠（弾正台）・大丞（兵部省）などの字をあてる。
   1. [初出の実例]「右一首大判官」(出典：万葉集（８Ｃ後）一五・三六六九・左注)
3. ② ( 大監 ) 令制における大宰府の第三等の官のうちで上位のもの。定員二人。正六位下相当。たいげん。
4. ③ ( 大掾 ) 令制における地方官の一つ。大・上・中・下国のうち、大国の第三等官。正七位下相当。定員一人。だいじょう。〔令義解（718）〕

だい‐じょう【大判官】

1. 〘 名詞 〙 令制の第三等官である判官の定員が複数の場合、その上位者の称。官司によって字が異なる。「職員令」によれば、大祐（神祇官）、大丞（省）、大進（職・坊）、大允（寮）、大忠（弾正台）、大尉（五衛府）、大監（大宰府）、大掾（国司）などの字をあてる。おおきまつりごとびと。
   1. [初出の実例]「大祐一人〈掌_下糺_二判官内_一。審_二署文案_一。勾_二稽失_一。知_中宿直_上。余判官准_レ此〉」(出典：令義解（718）職員)

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