大学に併設されている病院のことで,日本においては大学設置基準(昭和31年文部省令第28号)39条で,医学部または歯学部を置く大学に附属施設として設置することが義務づけられている。医師や看護師等の医療人育成のための教育病院,さらには臨床医学と医療技術発展のための研究の場としての機能を果たしているほか,広く社会に開かれて患者の診療にあたっている。また,ほぼすべてが特定機能病院の認可を受けており,高度先進医療,難治性疾患の治療などの研究・開発・臨床実践を行い,治療中核病院,治療拠点病院としての機能を果たしている。日本の最初の大学病院は1877年(明治10)の東京大学の設立に伴って誕生するが,大学病院が医学・医療の教育・研究施設として中心的な位置を占めるようになるのは,欧米においても19世紀後半以降である。
著者: 月澤美代子
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報
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