大文字の火(読み)ダイモンジノヒ

デジタル大辞泉 「大文字の火」の意味・読み・例文・類語

だいもんじ‐の‐ひ【大文字の火】

8月16日もとは陰暦7月)の夜、京都如意ヶ岳にょいがたけ斜面火床で大の字を作り、これに火をつけて盆の送り火とする行事

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「大文字の火」の意味・読み・例文・類語

だいもんじ【大文字】 の=火(ひ)[=送火(おくりび)

(「だいもじのひ」とも) 昔は七月、今は八月の一六日の夜、盂蘭盆(うらぼん)の行事として、京都の山々に点ずる送り火の一つ。東山の一峰如意ヶ岳(にょいがたけ)の西側に連なる大文字山の斜面に薪を積み並べ、火を点じて大の字の形をあらわすもの。なお同時に左大文字、妙法の字、鳥居形、船形の四つの火も他の京都市周辺の山腹に点じられる。だいもんじ。《季・秋》
京羽二重(1685)一「如意宝山〈略〉毎年七月一六日の夜大文字の火をともす也」

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