出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
京都市左京区の南東部,如意ヶ岳(472m)西側の山で標高465m。古生層が花コウ岩の貫入を受けてできた接触変成岩であるホルンフェルスからなる。いわゆる〈東山三十六峰〉のほぼ中心部にあたり,山腹に〈大〉の字をかたどった送り火の施設があって,毎年8月16日夜に盂蘭盆会(うらぼんえ)の送り火がたかれ,山名もこれに由来する。大文字送り火は,この山の大文字のほか,妙法,船形,左大文字,鳥居形が,京都の北半をとり囲む五山の送り火として点じられる。左大文字を点じる京都市北区大北山の左大文字山(231m)も,単に大文字山と呼ばれることがある。この東山の大文字は,近世以来ふもとの浄土寺村の人々によって維持されてきた。
執筆者:金田 章裕
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
京都市左京区の南東にある如意(にょい)ヶ岳(474メートル)の西の部分をいう。標高466メートル。8月16日の夜、山腹に精霊(しょうりょう)の送り火の「大」の文字が点火されるので、大文字山とよばれる。
[織田武雄]
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