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デジタル大辞泉
「大文字山」の意味・読み・例文・類語
だいもんじ‐やま【大文字山】
京都市左京区にある、東山連峰中の山。如意ヶ岳の西に連なり、標高466メートル。→大文字の火
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大文字山
だいもんじやま
如意ヶ嶽の中ほどにあり、標高四六六メートル。盆の送り火のための「大」の字が山腹に描かれているためこの名があるが、この文字の筆者には空海、あるいは相国寺(現上京区)の僧横川景三の指導で足利義政の臣芳賀掃部が設計したなど各説あるが、寛文二年(一六六二)刊の「案内者」は「大文字は三藐院の筆画にて、きり石をたてたりといふ」と、近衛信尹説を主張する。
盆の送り火をたく山として、京都市内には松ヶ崎の妙法・西賀茂(現北区)の舟・衣笠大北山(現北区)の左大文字・奥嵯峨曼荼羅山(現右京区)の鳥居があるが、この山がその一つに選ばれたのは、山麓一帯が葬送地であったことと、洛中のどこからも眺められることによるらしい。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
大文字山
だいもんじやま
京都府京都市の市街地北西部,鹿苑寺の北にある山。標高 234m。北区に属する。毎年 8月16日の晩,裏返しにした大の字の送り火がともされ,「左大文字」という。
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大文字山
だいもんじやま
京都市左京区の南東にある如意(にょい)ヶ岳(474メートル)の西の部分をいう。標高466メートル。8月16日の夜、山腹に精霊(しょうりょう)の送り火の「大」の文字が点火されるので、大文字山とよばれる。
[織田武雄]
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だいもんじやま【大文字山】
京都市左京区の南東部,如意ヶ岳(474m)西側の山で標高466m。古生層が花コウ岩の貫入を受けてできた接触変成岩であるホルンフェルスからなる。いわゆる〈東山三十六峰〉のほぼ中心部にあたり,山腹に〈大〉の字をかたどった送り火の施設があって,毎年8月16日夜に盂蘭盆会(うらぼんえ)の送り火がたかれ,山名もこれに由来する。大文字送り火は,この山の大文字のほか,妙法,船形,左大文字,鳥居形が,京都の北半をとり囲む五山の送り火として点じられる。
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報