デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「大樋勘兵衛」の解説
大樋勘兵衛(2代) おおひ-かんべえ
宝暦元/7年生まれ。初代大樋勘兵衛の3男。大樋焼4代。加賀金沢藩主前田重教(しげみち),斉広(なりなが)につかえ,大樋焼では技術的にもっともすぐれていたとされ,茶の湯に造詣(ぞうけい)がふかかった。銘は「大樋」のほか,「お本ひ」をもちいた。天保(てんぽう)10年10月27日死去。83/89歳。加賀(石川県)出身。号は土庵。
大樋勘兵衛(3代) おおひ-かんべえ
天明元年生まれ。2代大樋勘兵衛の長男。大樋焼5代。加賀金沢藩主前田斉広(なりなが),斉泰(なりやす)につかえる。天保(てんぽう)3年将軍徳川家斉(いえなり)接待のため江戸藩邸で家斉臨席のもと天目茶碗(ちゃわん)などを製作した。作事奉行壁塗歩組をつとめ,陶器御用をかねた。安政3年2月21日死去。76歳。加賀(石川県)出身。