大樋勘兵衛(読み)おおひ かんべえ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「大樋勘兵衛」の解説

大樋勘兵衛(2代) おおひ-かんべえ

1751/57-1839 江戸時代中期-後期陶工
宝暦元/7年生まれ。初代大樋勘兵衛の3男。大樋焼4代。加賀金沢藩主前田重教(しげみち),斉広(なりなが)につかえ,大樋焼では技術的にもっともすぐれていたとされ,茶の湯造詣(ぞうけい)がふかかった。銘は「大樋」のほか,「お本ひ」をもちいた。天保(てんぽう)10年10月27日死去。83/89歳。加賀(石川県)出身。号は土庵。

大樋勘兵衛(3代) おおひ-かんべえ

1781-1856 江戸時代後期の陶工。
天明元年生まれ。2代大樋勘兵衛の長男。大樋焼5代。加賀金沢藩主前田斉広(なりなが),斉泰(なりやす)につかえる。天保(てんぽう)3年将軍徳川家斉(いえなり)接待のため江戸藩邸で家斉臨席のもと天目茶碗(ちゃわん)などを製作した。作事奉行壁塗歩組をつとめ,陶器御用をかねた。安政3年2月21日死去。76歳。加賀(石川県)出身。

大樋勘兵衛(初代) おおひ-かんべえ

1728-1802 江戸時代中期-後期の陶工。
享保(きょうほう)13年生まれ。2代大樋長左衛門の次男。大樋焼3代。加賀金沢藩主前田重煕(しげひろ),重教(しげみち),治脩(はるなが)につかえ,御用窯として製作した。享和2年3月26日死去。75歳。加賀(石川県)出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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