大留村(読み)おおどめむら

日本歴史地名大系 「大留村」の解説

大留村
おおどめむら

[現在地名]檜山郡上ノ国町字大留

近世から明治三五年(一九〇二)まで存続した村。上ノ国村の北、あまノ川の下流域北側に位置する。天保郷帳に大留村とみえ、枝村としてトマップ村・早瀬はやせ村が記される。天明六年(一七八六)の「蝦夷拾遺」によれば戸数六〇余・人口二三〇余。「西蝦夷地場所地名等控」によれば、「西村ト云」と加筆があり、家数六〇・人数二三一、産業は鰊漁、産物は雑昆布、ホソメ、ワカメ。また山付畑が多くあり、雑穀を栽培。「蝦夷巡覧筆記」には上ノ国村からきた村に至る間に「上ノ国枝川ノ大トメ村、右手ニ見ユル」とあり、上ノ国の枝村とする。弘化二年(一八四五)北村から木古内村へ越えた松浦武四郎は当村について「北村より弐、三丁。

大留村
おおどめむら

[現在地名]藤代町大留など

小貝こかい西岸に所在。西は神浦かんのうら村。相馬二万石の一部で、「寛文朱印留」に下総佐倉藩領として村名がみえる。寛政二年(一七九〇)の地頭性名村高控帳(国立史料館蔵飯田家文書)によれば天領五〇七・六四石のほかに長徳ちようとく寺除地〇・三六石があった。嘉永三年(一八五〇)の岡堰三拾弐ケ村組合田畑反別控帳(同文書)では田三六町余、畑一八町余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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