大癋見(読み)オオベシミ

デジタル大辞泉 「大癋見」の意味・読み・例文・類語

おお‐べしみ〔おほ‐〕【大×癋見】

能面の一。癋見一種。目を見開き、小鼻を張り、口をぐっと結んだ大形の面。天狗てんぐに用いる。

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精選版 日本国語大辞典 「大癋見」の意味・読み・例文・類語

おお‐べしみおほ‥【大&JISECD8;見】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「べし」は口を「へ」の字に曲げた顔つきのこと ) 能面の一種で、天狗鬼畜を表わす「べしみ」の一つ。口を一文字に引き結んだ魁偉相貌で大形な面。「鞍馬天狗(くらまてんぐ)」「善界(ぜがい)」などの天狗に用いる。おおべし。⇔小癋見(こべしみ)
    1. [初出の実例]「出合の飛出(とびで)、此の座の天神の面、大べしみ、小癋見(こべしみ)、皆赤鶴(しゃくづる)也」(出典申楽談儀(1430)面の事)

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