大直子神社(読み)おおただねこじんじや

日本歴史地名大系 「大直子神社」の解説

大直子神社
おおただねこじんじや

大神神社摂社で本社二の鳥居の北、馬場垣内ばばがいと鎮座。境内は大神神社神宮寺大御輪だいごりん寺跡にあたる。大直禰社とも若宮社ともいう。祭神大物主おおものぬし神の神裔で最初の大神神社祭主大田田根子おおたたねこ命。「大三輪神三社鎮座次第」には成務天皇の時、大三輪君大友主の創祀とある。「三輪山縁起」に「若宮殿とは武一原の大納言の御まご、大聖文殊の化現、十三歳の御とき大みわ寺の一室に引こもりて二度出給はず。日本国生身入定の濫觴なり。御あしのあと一足になん、気ととまりて今にこれあり」とみえ、「多聞院日記」天文八年(一五三九)八月二二日条には「三輪ノ若宮殿ハタケチノ大納言ノ御子也」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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