大看板(読み)オオカンバン

デジタル大辞泉 「大看板」の意味・読み・例文・類語

おお‐かんばん〔おほ‐〕【大看板】

芝居寄席などで、一流役者芸人。大正末期まで東京の寄席では、立て看板などに一流の人の芸名を他の人よりも大きく書く習慣であったところからいう。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「大看板」の意味・読み・例文・類語

おお‐かんばんおほ‥【大看板】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 大型の看板。
    1. [初出の実例]「現銀(げんぎん)見せと大看板(カンバン)出せし所にも」(出典浮世草子・商人軍配団(1712か)四)
  3. 芝居、寄席(よせ)映画などで第一流の人。江戸末期から関東大震災頃まで、東京の寄席では、立看板や招き行灯(あんどん)へ一流芸人の名前だけを大きく書いたところからいう。
    1. [初出の実例]「さる円盤会社の専属浪花節のBと云ふ大看板」(出典:寄席風俗‐木なし幕(1941)〈正岡容〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android