大立村(読み)おおたちむら

日本歴史地名大系 「大立村」の解説

大立村
おおたちむら

[現在地名]倉吉市大立

横手よこて村の西、志村しむら川の上流部に位置する。西方志村川の最上流部に枝郷の上大立村がある。拝領高は二〇六石余、本免五ツ六分。横河氏の給地があった(給人所付帳)。享保一九年(一七三四)の鈴木孫三郎所持本「伯耆誌」では高二五〇石、竈数三〇余。山神(現西阪神社)を祀り、志村谷の切詰の村とされる。幕末の六郡郷村生高竈付では生高二五八石余、竈数二三。藪役銀二六匁を課されていた(藩史)。文化七年(一八一〇)村内のかまい谷という所において、三年間小割鍛冶の稼業を村中で願い許されたが、このとき雑木が茂り鹿が田畑を荒すなど難儀していると村の状況を記している。


大立村
おおだつむら

[現在地名]真野町大倉谷おおくらたに

小立こだつ村と倉谷村との中間、現国道三五〇号沿いの段丘上に集落がある。段丘は南側から小佐渡山系の山が海岸近くまで迫り、幅は四〇〇―五〇〇メートルほどしかない。元禄検地帳は残らない。「佐州巡村記」では田六町四反余・畑一〇町二反余。御林が字とやけ・新とやけにあり、百姓持山は八ヵ所。磯ネギ漁を行う村で、宝暦四年(一七五四)年貢皆済目録(大立区有)では小物成として烏賊役・串貝役を納める。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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