日本歴史地名大系 「大美御殿跡」の解説
大美御殿跡
うふんみうどうんあと
首里城の城外西方にあった琉球国王の別邸。大美殿とも記され、ウフンミウドゥン、ウフミウドゥンとよぶ。首里古地図によると、
「中山世譜」嘉靖二六年(一五四七)条によると、尚清王が法司に命じて造営し、同年八月に起工、翌年一二月に竣工した。敷地は尚清王が世子時代に首里に造営していた別邸であった。時に諸神が出現する禁中宮殿は清潔を求められるとして、出産・喪礼、春秋節に夫人・女子・宮女らが利用できる場として三殿を増築、整備して大美殿と名付けた。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報