大翳(読み)オオカザシ

デジタル大辞泉 「大翳」の意味・読み・例文・類語

おお‐かざし〔おほ‐〕【大×翳】

近世宮中女房の用いた檜扇ひおうぎ大形に作って顔にかざして用いたところからいう。

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精選版 日本国語大辞典 「大翳」の意味・読み・例文・類語

おお‐はおほ‥【大翳・円翳】

  1. 〘 名詞 〙 鳥の羽や絹布を張ったうちわ型の道具で、三メートル程度の長柄のついているもの。儀式などで、天皇の顔を隠すために左右から女官がかざした。
    1. [初出の実例]「初斎院装束〈略〉大翳(おほは)二枚、入平文筥」(出典延喜式(927)五)

おお‐かざしおほ‥【大翳】

  1. 〘 名詞 〙 江戸時代御所女性が用いた衵扇(あこめおうぎ)。大きく開いてかざしたところからいう。檜扇別称

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