大胸筋(読み)だいきょうきん(英語表記)pectoralis major

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

大胸筋
だいきょうきん
pectoralis major

胸部の広く平たい筋肉。鎖骨胸骨,第1~4肋骨から起り,上腕骨上部に付着している。上腕骨の内転を司るとともに胸骨,肋骨を引上げて呼吸を補助する働きをする。神経叢の枝である外側および内側胸筋神経によって支配されている。飛翔する鳥類では,これが翼を動かす重要な筋肉となっている。

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大辞林 第三版の解説

だいきょうきん【大胸筋】

胸の上部を占める大きな筋肉。上腕骨に付いて、上腕の運動や呼吸運動に関係する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

大胸筋
だいきょうきん

胸壁と上肢とを連結し、上肢の運動に関与する筋肉。扇状で扁平(へんぺい)、強大な筋肉で、胸壁の前上部のほとんどを覆う。大胸筋は、鎖骨の中央から内側部分、胸骨外側縁から上部6~7個の肋軟骨(ろくなんこつ)、腹直筋膜の前葉、外側腹斜筋の腱膜(けんまく)などの広範囲からおこり、上腕骨上端の前面の大結節稜(りょう)に向かって筋線維が集まり、幅5センチメートルくらいの扁平腱となってこの結節稜につく。大胸筋には、上腕を曲げたり内転させる働きのほか、内方に回す働き(内旋)がある。鉄棒にぶら下がって体を引き上げるとき、この筋が働く。上肢を使う筋肉労働者、ウエイトリフティングの選手などではこの筋肉がとくに発達している。[嶋井和世]

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精選版 日本国語大辞典の解説

だい‐きょうきん【大胸筋】

〘名〙 前胸部表層の左右にあって、胸にふくらみをもたらす扇形の強大な筋肉。鎖骨・胸骨などから起こり、だんだん細くなり強靱な腱となって上腕骨上部につく。上腕の運動や呼吸運動に関係する。〔解剖辞書(1875)〕

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世界大百科事典内の大胸筋の言及

【筋肉】より

…なお正式ラテン名musculus trapeziusの直訳は,〈四角形の筋〉ということである。
【胸腹部の筋肉】
(図10)
[大胸筋]
 胸部の表層を占める扇形の大きな筋肉で,起始は体の正中線に近く,鎖骨の内側半,胸骨とこれに接する上位肋軟骨,腹直筋鞘より起こり,外方に向けて三角形に集束して,上腕骨の大結節稜に停止する。上肢を内転する(内側に引く)作用があり,上肢を固定すれば,肋骨を挙上して呼吸を助ける(深呼吸のとき)。…

※「大胸筋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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