病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「大腸刺激性下剤」の解説
大腸刺激性下剤
《センナエキス製剤》
アジャストA(興和創薬、興和)
ヨーデルS(藤本製薬)
《センナ配合製剤》
アローゼン(ポーラファルマ)
セチロ(ジェイドルフ製薬、田辺三菱製薬、東和薬品)
ピムロ(本草製薬、摩耶堂製薬)
《センノシド製剤》
センナリド(サンド、三和化学研究所)
センノサイド(エルメッド、エーザイ、沢井製薬、サンノーバ、武田テバ薬品、武田テバファーマ、武田薬品工業、日本化薬)
センノシド(カイゲンファーマ、皇漢堂製薬、沢井製薬、ジェイドルフ製薬、生晃栄養薬品、武田テバファーマ、辰巳化学、鶴原製薬、東和薬品、日医工、日本ジェネリック、富士フイルムファーマ、ファイザー、堀井薬品工業、マイラン製薬、陽進堂)
ソルダナ(堀井薬品工業)
プルゼニド(サンファーマ、田辺三菱製薬)
《ピコスルファートナトリウム水和物製剤》
シンラック(岩城製薬)
スナイリン(マイランEPD)
チャルドール(武田テバファーマ、武田薬品工業)
ピコスルファートNa(沢井製薬、東和薬品)
ピコスルファートナトリウム(コーアイセイ、三和化学研究所、シー・エイチ・オー新薬、長生堂製薬、鶴原製薬、東洋カプセル、日医工、日本ジェネリック、ファイザー)
ピコダルム(ゼリア新薬工業、日新製薬)
ピコルーラ(日本薬品工業、日本ケミファ)
ファースルー(伏見製薬所、伏見製薬)
ヨーピス(カイゲンファーマ、コーアイセイ、三和化学研究所、日本ジェネリック)
ラキソベロン(帝人ファーマ)
大腸を刺激してその運動を促し、飲食物からの水分の吸収を抑えて、自然な排便に近い効果を現す薬です。副作用の少ない薬です。
各種の便秘のほか、消化管の検査時や消化器の手術前後の腸管内の内容物の除去にも使用されます。
従来の下剤に比べれば副作用は少ないのですが、腹痛や吐き気・
こうした症状がおこったときは、医師に相談してください。
①いろいろな剤型がありますが、センナエキス製剤やセンノシド製剤は、1日1回、服用後8~12時間後に効果が現れますので就寝前の服用が原則です。ただし、1日あるいは1回の服用量・服用時間については医師・薬剤師の指示を守り、かってに中止したり、減量・増量しないでください。
また、下剤はとくに、十分な水(コップ2~3杯の水)で飲んでください。
②下剤に頼っていると自然な腸の運動ができなくなり、薬をより増量しないと効果が現れなくなります。便秘の治療の基本である、消化のよい、食物繊維の豊富な食事、十分な運動、規則正しい排便習慣を実践してください。
③ほかの薬を服用している人は、あらかじめ医師に報告するとともに、下剤を用いるときには、ほかの薬を飲んだ2時間後以降に服用するようにしてください。
④薬によっては、服用後に、尿に色(赤色や黄褐色)がつくことがありますが、それは心配のない変化です。
⑤急性腹症(急激な腹痛)の疑いのある人はこれらの薬を使用できません。センナ・センノシド製剤では、重症の
大腸検査前処置にピコスルファートナトリウム水和物製剤を用いる場合は、腸管に閉塞またはその疑いのある人には使用できません。また、腸管狭窄及び高度の便秘、腸管憩室のある人、高齢者は、医師に相談してから用いてください。
⑥高齢者、妊婦、現在妊娠している可能性のある人、
⑦セチロは、カルシウム製剤、大量の牛乳と併用するとミルク・アルカリ症候群(高カルシウム血症など)をおこすことがあるので、このような症状がおこったときは使用を中止し、医師に相談してください。
出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報