日本歴史地名大系 「大超寺」の解説 大超寺だいちようじ 大分県:日田市中城村大超寺[現在地名]日田市丸の内町花月(かげつ)川の左岸にある。本願山称名院と号し、浄土宗。本尊阿弥陀如来。寺地は中城(なかじよう)村の飛地扱い。日田藩主石川忠総が元和四年(一六一八)頓了を開基として創建。境内墓地には享保元年(一七一六)没の代官南条金左衛門の墓、文化五年(一八〇八)没の羽倉権九郎の墓があり、山門右手には代官岡田庄太夫が元文三年(一七三八)亡妻供養のために建てた一字一石の塔、文化四年に肥後国の天台宗僧侶豪潮の建てた高さ五メートル余の宝篋印塔がある。 大超寺だいちようじ 愛媛県:宇和島市毛山村大超寺[現在地名]宇和島市大超寺奥大超寺奥の谷間にあり、古い伽藍を今日に伝えている。霊亀山と号し、浄土宗。本尊阿弥陀如来。「宇和旧記」には、慶長元年(一五九六)天誉の開山とある。天誉はもと土佐中村(現高知県中村市)の一条氏の菩提寺の住職であった。隠居後宇和島に来て笹(ささ)町に法泉山安養寺を建て、慶長九年に現在地へ移転した。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報