大阪市史(読み)おおさかしし

百科事典マイペディア 「大阪市史」の意味・わかりやすい解説

大阪市史【おおさかしし】

日本で最初に編纂に着手された市史。実証的・科学的な叙述は都市史の白眉(はくび)とされる。大阪研究の原典。1901年東京商科大学(現一橋大学)教授幸田成友(しげとも)を編纂主任として事業を開始。ドイツやイタリアなどの市史を参考に,官公庁寺社組合古老・古書店などから収集した史料を選択し,事件・事象を年次別に系列化した《大阪編年史料》を作成した。続いて執筆・編集に着手し,1915年に全5巻7冊1帙(ちつ)が完成した。1・2巻は上古から幕末に至る通史,3巻と4巻の上・下は大坂町奉行所の触書類,5巻は市制地理・交通・金融・商業に関する代表的な史料を所載。ほかに索引1冊と付図1帙からなる。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

日本歴史地名大系 「大阪市史」の解説

大阪市史
おおさかしし

七冊・一帖 大阪市参事会編 明治四四年―大正四年刊(再版昭和二年刊、復刻版昭和四〇年、同五三―五四年刊)

構成 市史六冊、索引一冊、付図一帖からなる。市史六冊は、第一(古代―天明六年)、第二(天明七年―慶応三年)、第三・第四上・第四下(御触及口達)、第五(「大坂濫觴書一件」など四一種の史料を収録)。付図は一四点を収め、解説を付す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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