大韓自強会(読み)だいかんじきょうかい(その他表記)Taehan chaganghoe

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大韓自強会」の意味・わかりやすい解説

大韓自強会
だいかんじきょうかい
Taehan chaganghoe

朝鮮大韓帝国時代に組織された政治結社 (1906.4.4.~07.8.21.) 。民族意識の高揚と独立基盤の強化のため義務教育の実施,弊習撤廃,有色服装の着用,断髪の施行などを政府に建議する一方,教育と殖産に力を注いだ。同会は漸進的平和主義を主張したことから日本人の大垣丈夫顧問とし,日本の統監府との摩擦を避けた。前身は民族独立を主張した憲政研究会で,後身は大韓協会となった。

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世界大百科事典(旧版)内の大韓自強会の言及

【愛国啓蒙運動】より

…主な担い手は都市知識人,学生,民族資本家などであった。運動は1906年4月の大韓自強会(会長,尹致昊)の結成によって本格的に開始された。同会は運動の全国的中心となり,教育・産業の振興により自国の富強をはかり独立の基礎を培うという実力培養論を唱導した。…

※「大韓自強会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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