天延(読み)テンエン

デジタル大辞泉 「天延」の意味・読み・例文・類語

てんえん【天延】

平安中期、円融天皇の時の年号。973年12月20日~976年7月13日。

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精選版 日本国語大辞典 「天延」の意味・読み・例文・類語

てんえん【天延】

  1. 平安時代円融天皇の代の年号。天祿四年(九七三)一二月二〇日に、天変地震により改元。天延四年(九七六)七月一三日に貞元(じょうげん)元年となる。関白藤原兼通

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日本の元号がわかる事典 「天延」の解説

てんえん【天延】

日本の元号(年号)。平安時代の973年から976年まで、円融(えんゆう)天皇の代の元号。前元号は天禄(てんろく)。次元号は貞元(じょうげん)。973年(天禄4)12月20日改元。天変、地震の凶事、凶兆を振り払うために行われた(災異改元)。出典は不詳。969年(安和(あんな)2)の円融天皇の即位後、太政大臣の藤原実頼(さねより)(円融にとって大伯父にあたる)が摂政に就任した。実頼が970年(天禄1)に死去すると藤原伊尹(これただ)が摂政を引き継いだが、伊尹も972年(天禄3年)に在職1年余りで他界した。伊尹の死後、弟の藤原兼通(かねみち)と藤原兼家(かねいえ)の間に摂政職をめぐって対立が起こり、熾烈な政争へと発展した。天延年間には藤原道綱(みちつな)の母による『蜻蛉日記(かげろうにっき)』が成立している。

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