天承(読み)テンショウ

デジタル大辞泉 「天承」の意味・読み・例文・類語

てんしょう【天承】

《「てんじょう」とも》平安後期、崇徳天皇の時の年号。1131年1月29日~1132年8月11日。

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精選版 日本国語大辞典 「天承」の意味・読み・例文・類語

てんしょう【天承】

  1. 平安時代、崇徳天皇の代の年号。大治六年(一一三一)一月二九日に前年炎旱天変により改元、天承二年(一一三二)八月一一日に長承元年となる。関白藤原忠通出典は「漢書‐匡衡伝」の「聖王之自為、動静周旋、奉天承親、臨朝享臣、物有節文、以章人倫」。

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日本の元号がわかる事典 「天承」の解説

てんしょう【天承】

日本の元号(年号)。平安時代の1131年から1132年まで、崇徳(すとく)天皇の代の元号。前元号は大治(だいじ)。次元号は長承(ちょうしょう)。1131年(大治6)1月29日改元。炎旱、天変を理由に行われた(災異改元)。『漢書(かんじょ)』を出典とする命名。天承年間は、鳥羽(とば)上皇による院政が行われていた。崇徳天皇は、1123年(保安(ほうあん)4)に曾祖父にあたる白河(しらかわ)法皇の院政下、父帝の鳥羽の譲位により5歳で即位したが、1129年(大治4)に白河法皇が崩御した後、政治の実権は院政を引き継いだ鳥羽上皇に握られた。

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