天然ゴム(読み)テンネンゴム

デジタル大辞泉 「天然ゴム」の意味・読み・例文・類語

てんねん‐ゴム【天然ゴム】

天然に産するゴムゴムノキから得られる弾性ゴムをいう。→合成ゴム

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精選版 日本国語大辞典 「天然ゴム」の意味・読み・例文・類語

てんねん‐ゴム【天然ゴム】

  1. 〘 名詞 〙 ( ゴムは[オランダ語] gom ) ゴム植物から得られる弾性に富んだ天然物質。合成ゴムに対していう。〔百万人の科学(1939)〕

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化学辞典 第2版 「天然ゴム」の解説

天然ゴム
テンネンゴム
natural rubber, caoutchouc

ヘビア(Hevea brasiliensis)の木からとれる原料ゴムを,一般に天然ゴムという.ヘビアの樹皮切り口から流出する乳白色液体ラテックスといわれ,cis1,4-ポリイソプレン35%,水60%,タンパク質2%,その他3% の成分からなる.これに有機酸を加えてポリイソプレン粒子を凝固させ,乾燥したものを生ゴムという.これを加硫することによってゴム製品がつくられる.この天然ゴムは,一般に物性と加工面で合成ゴムよりすぐれている点が多い.

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「天然ゴム」の意味・わかりやすい解説

天然ゴム
てんねんゴム
natural rubber

植物体内において生合成されたゴムをいう。ゴム含有植物は数多くあるが,そのうち今日企業の対象となっているゴム樹は,元来アマゾン流域に野生していた Hevea brasiliensisと呼ばれる灌木を改良したものである。この樹皮を傷つけて流出する乳液 (ラテックス) を集め,処理工場で濃縮した濃縮ラテックスはラテックス工業の原料となり,またラテックスをギ酸のような凝固剤により凝固し,乾燥すれば固形ゴムすなわち生ゴムとなり,ゴム工業の原料となる。今日天然ゴムの主産地マレーシアインドネシアを中心とする東南アジアおよびリベリアを中心とする中部アフリカで,1990年の世界年間生産量は,合成ゴムを含めた全原料ゴムが 1512万tであるのに対し,天然ゴムは 515万tで,全体の3割強を占めている。

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改訂新版 世界大百科事典 「天然ゴム」の意味・わかりやすい解説

天然ゴム (てんねんゴム)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「天然ゴム」の意味・わかりやすい解説

天然ゴム
てんねんごむ

ゴム

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世界大百科事典(旧版)内の天然ゴムの言及

【ゴム】より

…日本のゴム工業における新ゴムの生産量は約137万t(1995年)で,その主要製品別内訳をみると,タイヤチューブ用としての需要が75%とずばぬけて多く,次いでベルト,ホースなどの工業用品,履物,ゴム引布などその他ゴム製品用の順となっている。また日本において消費されるゴムでは,合成ゴムが天然ゴムに比べてはるかに大きい比率を示している。合成ゴムについては別項で詳細に述べるので,ここでは天然ゴムについて説明する。…

※「天然ゴム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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