天王新田(読み)てんのうしんでん

日本歴史地名大系 「天王新田」の解説

天王新田
てんのうしんでん

[現在地名]豊浦町天王

福島ふくしま(現豊栄市)東岸の低地に位置し、北は三椡みつくぬぎ村。正保国絵図に天王村とあり、新発田藩領。寛文七年(一六六七)と推定される御領内見分之書付(貴船家文書)では川北組に属し、家数六・人数二六。元禄郷帳の村高は五一石四斗余。福島潟の新田開発のため宝暦四年(一七五四)幕府領となり(倉島家文書)、寛政期(一七八九―一八〇一)以降大地主市島家などの手によって開発が進められた。同時に田畑の質流れによって同家への土地集積が進み(「市島本家質流証文整理表」市島家文書)、文政七年(一八二四)の田畑水入帳(市島継志会蔵)によれば、当村の二四六石二斗余(新田一七七石五斗余・古田六八石五斗余)が市島家所有となっている。


天王新田
てんのうしんでん

[現在地名]白根市天王新田

菱潟ひしがた村の枝郷。寛文四年(一六六四)の新発田藩の新田高辻帳(新発田市立図書館蔵)に高五一石四斗余とあり、同七年と推定される御領内見分之書付(貴船家文書)には二五石九斗余、斗代として田方三斗余・畠方一斗とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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