天神七代(読み)テンジンシチダイ

デジタル大辞泉 「天神七代」の意味・読み・例文・類語

てんじん‐しちだい【天神七代】

日本神話で、天地開闢かいびゃくの初めに現れた7代の天神日本書紀では、国常立尊くにのとこたちのみこと国狭槌尊くにのさつちのみこと豊斟渟尊とよくむぬのみこと、(以下は対偶神。二神で1代と数える)埿土煑尊ういじにのみこと沙土煑尊すいじにのみこと大戸之道尊おおとのじのみこと大苫辺尊おおとまべのみこと面足尊おもだるのみこと惶根尊かしこねのみこと伊弉諾尊いざなぎのみこと伊弉冉尊いざなみのみことの7代。古事記では、国之常立神くにのとこたちのかみ豊雲野神とよくもののかみ、(以下は対偶神)宇比地邇神ういじにのかみ須比智邇神すいじにのかみ角杙神つのぐいのかみ活杙神いくぐいのかみ意富斗能地神おおとのじのかみ大斗乃弁神おおとのべのかみ於母陀流神おもだるのかみ阿夜訶志古泥神あやかしこねのかみ伊邪那岐神いざなぎのかみ伊邪那美神いざなみのかみの7代。神代七代かみよななよ。→地神五代ちじんごだい

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精選版 日本国語大辞典 「天神七代」の意味・読み・例文・類語

てんじん‐しちだい【天神七代】

  1. 日本神話で、天地開闢のとき生成した七柱の神。また、その時代。「古事記」では国之常立神(くにのとこたちのかみ)、豊雲野神、宇比地邇神(ういじにのかみ)・須比智邇神(すいじにのかみ)、角杙神(つのぐいのかみ)・活杙神(いくぐいのかみ)、意富斗能地神(おおとのじのかみ)・大斗乃弁神(おおとのべのかみ)、於母陀流神(おもだるのかみ)・阿夜訶志古泥神(あやかしこねのかみ)、伊邪那岐神(いざなぎのかみ)・伊邪那美神(いざなみのかみ)の七代。「日本書紀」では国常立尊(くにのとこたちのみこと)国狭槌尊(くにのさつちのみこと)豊斟渟尊(とよくむぬのみこと)、埿土煮尊(ういじにのみこと)・沙土煮尊(すいじにのみこと)大戸之道尊(おおとのじのみこと)・大苫辺尊(おおとまべのみこと)、面足尊(おもだるのみこと)惶根尊(かしこねのみこと)伊弉諾尊(いざなぎのみこと)伊弉冉尊(いざなみのみこと)の七代。神世七代(かみよななよ)
    1. [初出の実例]「天神七代〈略〉二神むかしあめのうき橋のうへにして」(出典:前田本水鏡(12C後)上)
    2. 「てんじん七代地神五だいは神の御代」(出典:義経記(室町中か)四)

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