天造(読み)テンゾウ

精選版 日本国語大辞典 「天造」の意味・読み・例文・類語

てん‐ぞう‥ザウ【天造】

  1. 〘 名詞 〙 造物主が作ったもの。天が形づくったもの。人造に対して、天然にできたもの。
    1. [初出の実例]「橿原建邦之時、天造草創、人文未作」(出典懐風藻(751)序)
    2. 「其後に度々風波につき崩されしは、天造にたがへる者から、ついの世に益有るまじ」(出典:読本・春雨物語(1808)海賊)
    3. [その他の文献]〔曹組‐艮嶽記〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「天造」の読み・字形・画数・意味

【天造】てんぞう(ざう)

自然が生み出す。もののはじめ。〔易、屯(ちゅん)、彖伝〕天昧(さうまい)(はじめでまだ整わない)、宜しく侯をつべきも、(やす)からず。

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