太陽族(読み)タイヨウゾク

デジタル大辞泉 「太陽族」の意味・読み・例文・類語

たいよう‐ぞく〔タイヤウ‐〕【太陽族】

昭和30年(1955)石原慎太郎小説太陽の季節」から生まれた流行語既成秩序を無視して、無軌道な行動をする若者たちをいった。

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精選版 日本国語大辞典 「太陽族」の意味・読み・例文・類語

たいよう‐ぞくタイヤウ‥【太陽族】

  1. 〘 名詞 〙 昭和三〇年(一九五五)に発表された石原慎太郎の小説「太陽季節」が広く読まれて流行した語。既成の秩序にとらわれないで、奔放に行動する戦後派青年の典型一つ
    1. [初出の実例]「当節のマンボ族太陽族という手合に」(出典:悪魔のような女(1956)〈角田喜久雄〉)

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百科事典マイペディア 「太陽族」の意味・わかりやすい解説

太陽族【たいようぞく】

夏の海辺などを舞台に奔放無軌道に行動する青年男女,転じて一般に行動派的なブルジョア子弟を意味した流行語。石原慎太郎の芥川賞受賞作品《太陽の季節》(1955年)に由来

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世界大百科事典(旧版)内の太陽族の言及

【太陽の季節】より

…ボクシング部に所属する高校生津川竜哉が,銀座で英子という娘と知り合い,残忍なやり方で〈愛して〉いくようすが描かれる。この小説は文壇的には不評だったが,翌年映画化され,その後石原の《処刑の部屋》《狂った果実》(ともに1956)なども映画化されて大ヒットし,〈太陽族〉という流行語が生まれたのちには,〈太陽族もの〉の元祖として広く読まれるようになった。いわばこの作品は,活字メディアではなく映像メディアによって作家が有名になる最初のケースを作ったわけである。…

※「太陽族」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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