(読み)キョウ

デジタル大辞泉 「夾」の意味・読み・例文・類語

きょう【夾】[漢字項目]

[音]キョウ(ケフ)(呉) [訓]はさむ
両わきから中のものをはさむ。「夾角夾撃
物の間に入りまじる。「夾雑

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「夾」の読み・字形・画数・意味


7画

[字音] キョウ(ケフ)
[字訓] はさむ

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 会意
大+人+人。人の正面形である大と、その両脇にそれぞれ人を挟(さしはさ)む形で、挾(挟)の初文。〔説文〕十下に「持するなり」とし「二人を(さしはさ)む」という。〔書、多方〕「爾(なんぢ)曷(なん)ぞ夾介(けふかい)して、我が王を乂(をさ)め、天の命を享(う)けざる」のように、輔弼の意に用いる。

[訓義]
1. はさむ、さしはさむ、おびる。
2. たすける。
3. はさみ、はめこむ、はさまれたところ。
4. 狭と通じ、せまい。

[古辞書の訓]
名義抄〕夾 メグル・チカヅク・ハサム

[声系]
〔説文〕に夾声として・頰・挾・・鋏・陜など二十字を収める。おおむね左右相倚(よ)る意をもつ字である。

[語系]
夾keap、頰kyap、挾hyapは声義が近い。また袷kep、khiap、脅(脇)xiapとも声近く、みな挟持する意がある。は腋下、〔広雅、釈親〕に「脅なり」と訓する。

[熟語]
夾介夾弓・夾撃夾纈・夾結夾攻・夾夾棍・夾・夾・夾子夾侍夾持夾膝・夾室夾繞・夾食・夾袋・夾帯夾注夾紵夾纏夾破・夾板夾扶夾輔夾棒
[下接語]
掖夾・経夾・剣夾・西夾・竹夾・東夾・堂夾・扶夾・分夾

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android