奥田良三(読み)オクダ リョウゾウ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「奥田良三」の解説

奥田 良三
オクダ リョウゾウ


職業
声楽家

専門
テノール

肩書
昭和音楽大学名誉教授

生年月日
明治36年 6月12日

出生地
北海道 札幌市

学歴
東京音楽学校(東京芸術大学)〔大正13年〕中退,サンタ・チェチーリア音楽院(ローマ)〔昭和4年〕卒,ベルリン音楽大学〔昭和8年〕卒

経歴
音校中退後、イタリア、ドイツへ留学し、昭和7年ウィーン市国際音楽コンクールの声楽部門で銀賞を受賞、日本人初の国際コンクール入賞を果たした。ローマ・サンタ・チェチーリア音楽院でピオ・デ・ピエトロに、ベルリン音楽大学でヘルマン・ワイセンボルンに師事。お茶の水女子大学、横浜国立大学教授など歴任。55年から昭和音楽大学学長、東京声専音楽学校長、日伊音楽協会長をつとめた。日本語がはっきり聞き取れる発声法を編み出した先駆者で、北原白秋の「城ケ島の雨」や島崎藤村の「千曲川旅情のうた」を得意とした。平成元年自伝「こころ、祈り、歌、わが人生」を出版。6年日本歌曲コンクールで奥田良三賞が設けられた。

受賞
勲三等瑞宝章〔昭和48年〕,イタリア文化勲章〔昭和60年〕 神奈川文化賞〔昭和46年〕 ウィーン国際声楽・バイオリンコンクール銀賞(第1回)〔昭和7年〕

没年月日
平成5年 1月27日 (1993年)

伝記
こころ、祈り、歌、わが人生 奥田 良三 著(発行元 芸術現代社 ’89発行)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「奥田良三」の解説

奥田 良三
オクダ リョウゾウ

昭和・平成期の声楽家(テノール) 昭和音楽大学名誉教授。



生年
明治36(1903)年6月12日

没年
平成5(1993)年1月27日

出生地
北海道札幌市

学歴〔年〕
東京音楽学校(現・東京芸術大学)〔大正13年〕中退,サンタ・チェチーリア音楽院(ローマ)〔昭和4年〕卒,ベルリン音楽大学〔昭和8年〕卒

主な受賞名〔年〕
ウィーン国際声楽・バイオリンコンクール銀賞(第1回)〔昭和7年〕,神奈川文化賞〔昭和46年〕,勲三等瑞宝章〔昭和48年〕,イタリア文化勲章〔昭和60年〕

経歴
音校中退後、イタリア、ドイツへ留学し、昭和7年ウィーン市国際音楽コンクールの声楽部門で銀賞を受賞、日本人初の国際コンクール入賞を果した。ローマ・サンタ・チェチーリア音楽院でピオ・デ・ピエトロに、ベルリン音楽大学でヘルマン・ワイセンボルンに師事。お茶の水女子大学、横浜国立大学教授など歴任。55年から昭和音楽大学学長、東京声専音楽学校長、日伊音楽協会長を務めた。日本語がはっきり聞き取れる発声法を編み出した先駆者で、北原白秋の「城ケ島の雨」や島崎藤村の「千曲川旅情のうた」を得意とした。平成元年自伝「こころ、祈り、歌、わが人生」を出版。6年日本歌曲コンクールで奥田良三賞が設けられた。


奥田 良三
オクダ リョウゾウ

昭和期の政治家 元・奈良県知事。



生年
明治36(1903)年5月15日

没年
平成1(1989)年12月22日

出身地
奈良県大和郡山市

学歴〔年〕
東京帝大法学部政治学科〔昭和2年〕卒

主な受賞名〔年〕
勲三等瑞宝章〔昭和48年〕,勲一等旭日大綬章〔昭和54年〕

経歴
昭和2年内務省入省。岡山県地方課長、22年官選最後の群馬県知事を務めたあと、福岡県副知事となる。26年奈良県知事に初当選し、以来55年9月退くまで全国最多の8選を果たした。この間51年全国知事会会長。「奈良公園の松の木は一本なりとも切らせない」信念で開発から古都の環境を守ることに苦心し、また“ため池”に頼っていた水不足の大和平野十津川・吉野川分水事業でうるおすなど先見性のある実績を残した。著書に「燦々青々滾々」がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

新訂 政治家人名事典 明治~昭和 「奥田良三」の解説

奥田 良三
オクダ リョウゾウ


肩書
元・奈良県知事

生年月日
明治36年5月15日

出身地
奈良県大和郡山市

学歴
東京帝大法学部政治学科〔昭和2年〕卒

経歴
昭和2年内務省入省。岡山県地方課長、22年官選最後の群馬県知事を務めたあと、福岡県副知事となる。26年奈良県知事に初当選し、以来55年9月退くまで全国最多の8選を果たした。この間51年全国知事会会長。「奈良公園の松の木は一本なりとも切らせない」信念で開発から古都の環境を守ることに苦心し、また“ため池”に頼っていた水不足の大和平野を十津川・吉野川分水事業でうるおすなど先見性のある実績を残した。著書に「燦々青々滾々」がある。

受賞
勲三等瑞宝章〔昭和48年〕 勲一等旭日大綬章〔昭和54年〕

没年月日
平成1年12月22日

出典 日外アソシエーツ「新訂 政治家人名事典 明治~昭和」(2003年刊)新訂 政治家人名事典 明治~昭和について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「奥田良三」の解説

奥田良三 おくだ-りょうぞう

1903-1989 昭和時代後期の政治家。
明治36年5月15日生まれ。群馬県知事,福岡県副知事などを歴任し,昭和26年奈良県知事に当選。以後,8回連続当選し,29年5ヵ月知事をつとめた。緑をまもり,奈良盆地の水不足解消などにつくす。平成元年12月22日死去。86歳。奈良県出身。東京帝大卒。著作に「燦々菁々滾々(さんさんせいせいこんこん)」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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