奪胎(読み)ダッタイ

デジタル大辞泉 「奪胎」の意味・読み・例文・類語

だっ‐たい【奪胎/脱胎】

[名](スル)
他人詩文発想形式を取り入れて新しく自分のものを作ること。「換骨―」
ごく薄い胎土たいどうわぐすりを厚く塗って磁器を作ること。また、その磁器。

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精選版 日本国語大辞典 「奪胎」の意味・読み・例文・類語

だっ‐たい【奪胎・脱胎】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) =だったいかんこつ(奪胎換骨)
    1. [初出の実例]「余が議論の原理は泰西諸学士の思想より脱胎し来るもの少からず」(出典:将来之日本(1886)〈徳富蘇峰〉緒言)
    2. [その他の文献]〔冷斎夜話‐巻一・換骨奪胎法〕
  3. 磁器の一種。素土が少なく、ほとんど釉(うわぐすり)だけのように見える磁器。
  4. だたい(堕胎)
    1. [初出の実例]「薬を用て脱胎する者は其罪、密通より重し」(出典:西洋事情(1866‐70)〈福沢諭吉〉初)

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普及版 字通 「奪胎」の読み・字形・画数・意味

【奪胎】だつたい

作りかえ。〔冷斎夜話、一〕(黄)山谷云ふ。其のを易(か)へずして其の語を(な)す、之れを換骨法と謂ふ。其のを窺入して之れを形容する、之れを奪胎法と謂ふ。

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