如来禅(読み)にょらいぜん

精選版 日本国語大辞典 「如来禅」の意味・読み・例文・類語

にょらい‐ぜん【如来禅】

  1. 〘 名詞 〙 仏語如来の教えに従い、自心本来清浄であることを悟る禅法もと楞伽経(りょうがきょう)に説くが、祖師禅が起こってからは、それよりも低次のものとされた。
    1. [初出の実例]「我有心法。曰如来禅」(出典元亨釈書(1322)一六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「如来禅」の意味・わかりやすい解説

如来禅
にょらいぜん

菩提達磨が伝えた禅。中国,唐代の華厳宗の僧,宗密が称したのに始る。これに対して批判が起り,教外別伝を唱える人々は,菩提達磨の禅を祖師禅と称し,宗密のものを如来禅と風刺的に称した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android