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如来蔵説 にょらいぞうせつ

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世界大百科事典 第2版の解説

にょらいぞうせつ【如来蔵説】

2~3世紀ころ成立した中期大乗思想の一つ。大乗仏教の思想,教理を組織体系化した論師(ろんじ)たちには,大きく二つの流れがあった。竜樹を祖とする〈中観(ちゆうがん)派〉と弥勒(みろく)を祖とする〈唯識(ゆいしき)派〉とである。後者と深いかかわりをもち,おもに彼らによって継承された思想に,如来蔵説がある。学派としての形成はついになされることはなかったが,その思想は,密教の成立に大いに寄与し,また中国,日本の仏教に深い影響を与えた。

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世界大百科事典内の如来蔵説の言及

【仏教】より

…ナーガールジュナの後継者たちは,後世《中論》にちなんで中観派(ちゆうがんは)と呼ばれた。 大乗経典の作成はナーガールジュナ以後もなお続き,その中で《如来蔵経(によらいぞうきよう)》《勝鬘経(しようまんぎよう)》《涅槃経(ねはんぎよう)》などの如来蔵説や,《解深密経(げじんみつきよう)》《瑜伽師地論(ゆがしじろん)》などに伝承された唯識説が新しい主張として説かれた。前者は《法華経》の一乗思想をうけて,すべての衆生に成仏の可能性(如来蔵,仏性)のあること(一切衆生悉有仏性)を主張するもので,後に《宝性論(ほうしようろん)》や《大乗起信論(だいじようきしんろん)》によって祖述された。…

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