如雨露(じょうろ)とも書く。草花、植木などの灌水(かんすい)、庭の散水などに用いる道具の一種。芝生の液肥、庭の除草剤などの液剤散布にも使用する。語源はポルトガル語で噴出の意味のジョルロjorroに由来するといわれる。
構造は、水をためる胴体(本体)、水を送る長筒、水の出る口金(くちがね)からなる。口金はその形状が水生植物のハスの結実果に似ているところからハス口(ぐち)ともよばれる。口金(ハス口)の水が出る面には小さな孔(あな)が多数あり、長筒から送られた水が小孔から噴出する。第二次世界大戦前には、アメリカ型、フランス型、イギリス型などがあった。とくにイギリス型は胴体の上部にちりよけのため筒状の濾網(ろあみ)(漏斗(ろうと))があり、また噴出水の安定のため筒が長くなっている。現在使用されている型のものは、主としてイギリス型を改良したものが多い。材質は銅板製や亜鉛引き鉄板製が多いが、近年はステンレス製やプラスチック製もある。水の容量は1リットルから10リットルくらいまで各種ある。語源などから江戸時代には日本に伝わっていたと思われるが、記録としては明治後期の横浜植木株式会社のカタログに輸入販売した実績がある。
[堀 保男]
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