妙高寺(読み)みようこうじ

日本歴史地名大系 「妙高寺」の解説

妙高寺
みようこうじ

[現在地名]小千谷市川井 五苗

高場たかば(三八三・六メートル)北麓の字五苗ごみようにある。曹洞宗、駒形山と号し、本尊愛染明王。一名愛染あいぜん堂とも称する。もと高場山中にあったが、大正年間の火災ののち同一三年(一九二四)現在地に再建。「新編会津風土記」に「村南九町山上にあり麓より屈曲数廻にして頂に至る、長杉雑樹茂り其麓を信濃川が流れ極めて勝景なり」とある。高場山は岩沢の桜峰いわさわのさくらずんねと並ぶ山岳信仰の聖地で、当寺は修験の祈祷所がその始源と考えられる。寺伝によれば、文永二年(一二六五)新田氏一族の田中大炊介義房がうちまき城主となり、守本尊の愛染明王を伊豆国田中たなか(現静岡県田方郡)から当地に移して一寺を創建したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「妙高寺」の解説

妙高寺

新潟県小千谷市にある寺院。曹洞宗。山号は駒形山。寺伝では1265年の創建。高場山中にあったが、大正年間に火災のため現在地に移転。本尊の愛染明王坐像は国の重要文化財指定

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