姫大夫(読み)ヒメモウチギミ

デジタル大辞泉 「姫大夫」の意味・読み・例文・類語

ひめ‐もうちぎみ〔‐まうちぎみ〕【姫大夫】

東豎子あずまわらわのこと。姫松
内命婦ないみょうぶ

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精選版 日本国語大辞典 「姫大夫」の意味・読み・例文・類語

ひめ‐もうちぎみ‥まうちぎみ【姫大夫】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ひめまちぎみ(姫大夫)
  3. 内侍所女官東豎子(あずまわらわ)のこと。天皇行幸に騎馬で供奉するときの称。三児(みつご)に生まれた少女に用いた(江次第抄(1480頃か))。姫松。
    1. [初出の実例]「ひめまうちぎみさへぞ、やんごとなくめづらしくおぼゆるや」(出典:枕草子(10C終)二二一)

ひめ‐まちぎみ【姫大夫】

  1. 〘 名詞 〙 令制で、五位以上の位階をもつ女官。令制前には小錦以上の位階をもつ女官。内命婦(ないみょうぶ)。ひめもうちぎみ。
    1. [初出の実例]「親王より以下、小錦以上の大夫、及び、皇女・姫王・内命婦(ヒメマチキミ)等に食封(へひと)を給ふこと、各差有り」(出典日本書紀(720)天武五年八月(北野本訓))

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