孝子村(読み)きようしむら

日本歴史地名大系 「孝子村」の解説

孝子村
きようしむら

[現在地名]岬町孝子

深日ふけ村の南、おお川の上流域に広がる山村。村の西部大川沿いを紀州に至る孝子峠越の道が通る。大川に沿って帯状にわずかな平地があり、下流から下孝子・中孝子・上孝子の三集落がある。地名は橘逸勢の娘が、配流途中に病死した父を当地に葬り、妙沖と名乗って菩提を弔ったので、その孝心にちなみ名付けられたという。また役小角が讒言によって追われた時、役人が小角の母を捕らえようとしたため、母の身を思ってこの地で自ら捕らえられたという小角の孝心にちなむとも伝える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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