学校司書（読み）がっこうししょ（その他表記）school librarian

共同通信ニュース用語解説

学校司書

学校図書館法で配置が「努力義務」と定められた事務職員。司書教諭と連携し、蔵書の選定、管理、読書啓発や「調べ学習」の指導などの役割を担うほか、教員向けに各教科の授業に必要な資料の提供も行う。非常勤が多く、雇用契約が短期間で給与水準が低い例も目立つ。配置増に加え、待遇改善も急務とされている。

更新日:2019年12月19日

出典　共同通信社 共同通信ニュース用語解説

図書館情報学用語辞典 第5版

学校司書

学校図書館の運営の向上を図り，児童・生徒や教員による学校図書館利用の促進に資するため，専ら学校図書館の職務に従事する職員を指す．2014（平成26）年「学校図書館法」改正で初めて法的に位置づけられ，学校には配置に向けた努力義務が定められた（第6条）．国及び地方公共団体には，研修実施の努力も求められている．2016（平成28）年に文部科学省の定めた「学校図書館ガイドライン」では，学校司書は専門的・技術的職務に従事するとともに，学校図書館を活用した授業などの教育活動を，司書教諭や教員とともに進めるように努めることが望ましいとされる．また，同ガイドライン中の「学校司書のモデルカリキュラム」では，学校司書に求められる知識・技能の習得のために，大学等で学ぶことの必要な科目群を示している．なお，実際の雇用においては，地方公共団体によって司書資格を持つ人を学校図書館の運営にあたらせるなど多種多様である．

[参照項目] 学校図書館法（日本） | 司書 | 司書教諭

出典　図書館情報学用語辞典 第4版

日本大百科全書(ニッポニカ)

学校司書
がっこうししょ

→司書教諭

出典　小学館　日本大百科全書(ニッポニカ)

世界大百科事典（旧版）内の学校司書の言及

【学校図書館】より

…小･中･高等学校および盲･聾･養護学校で児童生徒，教職員が学習や調査研究を行い，また読書欲や知的探究心を満たし教養を高めるため，図書や視聴覚資料などを集め整理して利用させる学校内の設備。単に本や部屋があるだけでなく，そこで行われる子どもや教師の教育活動，それを高める司書教諭や学校司書の活動，さらに図書館の管理運営や図書の収集整理などの作業を含んでいる。〈学校図書館法〉(〈学図法〉と略称。…

※「学校司書」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」