宇都宮仙太郎(読み)ウツノミヤ センタロウ

20世紀日本人名事典 「宇都宮仙太郎」の解説

宇都宮 仙太郎
ウツノミヤ センタロウ

明治〜昭和期の酪農家 北海道製酪販売組合創立者。



生年
慶応2年4月14日(1866年)

没年
昭和15(1940)年3月1日

出身地
大分県中津

経歴
17歳で上京、先輩・福沢諭吉の勧めで札幌真駒内の種畜場(エドウィン・ダン開設)の牧童となった。米国イリノイ州のガーラ牧場修業、明治30年札幌で乳しぼり(搾乳)とバター製造を開始、ホルスタイン種を輸入。大正12年畜牛研究会を結成、のちに北海道製酪販売組合、さらに酪連雪印乳業に発展し、“北海道酪農の父”と呼ばれる。「役人に頭を下げず、牛にウソを言わず、酪農は健康によい」の牛飼三徳を唱えた。死後道民の酪農葬が行われた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「宇都宮仙太郎」の解説

宇都宮仙太郎 うつのみや-せんたろう

1866-1940 明治-昭和時代前期の酪農家。
慶応2年4月14日生まれ。郷里の先輩福沢諭吉の勧めで札幌真駒内(まこまない)牧場の牧童となる。アメリカでまなび,明治30年札幌で牛乳販売とバターの製造をはじめる。大正14年北海道製酪販売組合(現雪印乳業)を創設。昭和15年3月1日死去。75歳。豊前(ぶぜん)中津(大分県)出身旧姓は武原。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の宇都宮仙太郎の言及

【雪印乳業[株]】より

…本社札幌市。1925年,黒沢酉蔵(1885‐1982),宇都宮仙太郎(1865‐1940),佐藤善七(1874‐1957)らの酪農家が中心となって,札幌に有限会社北海道製酪販売組合として設立され,バターの製造を始めた。26年道内の製酪組合を統合して保証責任北海道製酪販売組合連合会(略称,酪連)となり,〈雪印〉のマークによる乳製品の生産・販売を始めた。…

※「宇都宮仙太郎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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