朝日日本歴史人物事典 「守澄入道親王」の解説
守澄入道親王
生年:寛永11.閏7.11(1634.9.3)
江戸前期の皇族。後水尾天皇の第6皇子,母は園光子(壬生院)。今宮と称す。寛永15(1638)年上野寛永寺の開山天海の奏請により日光山門主と定められる。正保1(1644)年10月2日親王宣下。諱は幸教。同16日青蓮院にて得度。法諱は尊敬。同4年9月14日天海を継ぎ寛永寺へ入り,承応3(1654)年11月11日寛永寺2世となる。明暦1(1655)年10月8日天台座主に任じられ,11月26日後水尾天皇より輪王寺の号を賜った。これより寛永寺住職は輪王寺宮を称した。12月座主を辞す。延宝1(1673)年5月20日法諱を守澄と改めた。<参考文献>『天台宗全書』24巻
(藤田恒春)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報