安代村(読み)あじろむら

日本歴史地名大系 「安代村」の解説

安代村
あじろむら

[現在地名]足助町豊岡とよおか

現国道一五三号に沿う。東は菅生すごう村、南から西にかけて桑田和くわだわ村・婦香利ふこうり村・大地沢おちざわ村、北は久木ひさぎ村に接する。美濃街道が中央を通り、集落は小起伏面上の山麓点在。安代城跡が美濃街道沿いにある。東の山地から張出した西向きの台地を大きな堀切(空堀)で区切り、本丸・二の丸・三の丸と三つの郭を設ける。街道からの比高は高くないが、居館城として好適の地。「三河国名所図絵」に「安代村古屋敷、原田源左衛門、天正三年勝頼攻落之」とある。


安代村
やすしろむら

[現在地名]栄町安代

戸口とくち村・茅原ちはら村の南にあり、東南大面町おおもまち村と接する。村内からは平安時代の須恵器土師器出土。近世初期に成立した新田村であるが、集落南側の県道三叉路に室町時代のものといわれる宝篋印塔があり、村の成立とかかわるとみられる。宝永元年(一七〇四)の帯織組同村御水帳末写(三条市立図書館蔵)によれば、寛永八年(一六三一)小兵衛に宛てて「安白新田ニ永荒三反年貢之所肝煎給永代遣候、開拓可仕者也」とあり、正保三年(一六四六)新発田藩溝口氏の旗本三分家の家臣らを検地役人として帯織之内安白新田検地野帳が作られた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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