安順(読み)あんじゅん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「安順」の意味・わかりやすい解説

安順
あんじゅん / アンシュン

中国貴州(きしゅう)省中西部の地級市。省都貴陽(きよう)の南西約80キロメートルにある。人口285万6200(2013)。2市轄区、1県、3自治県を管轄する(2016年時点)。貴昆線(貴陽―昆明(こんめい))や自動車路の沿線に位置する交易中心地で、茶の産地でもある。石灰岩地帯のため、郊外は多数の石洞などがある景勝地である。南西の打幇河(だほうが)上流には、階段状の河床を流れ落ちる九つの滝があり、そのうち最大の黄果樹瀑布(こうかじゅばくふ)はその雄大さで知られ、57メートルの断崖を流下する水量一年中豊かである。

[小野菊雄・編集部 2016年12月12日]

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百科事典マイペディア 「安順」の意味・わかりやすい解説

安順【あんじゅん】

中国,貴州省西部の都市。【てん】黔(てんけん)道路(貴州〜雲南)に沿う要地で,付近物産の集散地であり,製革製茶などの手工業が行われる。付近に塔山,華厳洞などの景勝がある。人口は124万人(2014)。

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